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わからない面は沢山ある

本国ではBRデジタルリマスター版が発売され、
日本でもデジタルリマスター版の発売が待たれる
第一回オスカー受賞作がこちら。
中流家庭でパイロットになる事を夢見る
ジャック(C・ロジャーズ)は買ったばかりの自動車に夢中で、
隣に住んでいる娘メアリー(C・ボウ)が思いを寄せていることにも気づかない。
ジャックが片思いしているのは裕福な娘シルヴィア(J・ライルストン)
しかしシルヴィアには資産家の婚約者デヴィット(R・アレン)が居た
やがて米国は、第一次世界大戦に参戦、
ジャックとデヴィットも志願する。
戦地へ向かうデヴィットにシルヴィアは自分の写真を渡そうとするのだが、
手違いでジャックが持っていってしまい、その後
ジャックとデヴィットは険悪な仲になってしまう。
事ある事に対立し、いがみあう二人だが、祖国で二人を心配し
待っているシルヴィアやメアリーの事を思い、米国の為に
戦おうと誓い、お互いに仲を取り戻す。
二人は戦勝を挙げ、フランスでの勝利の後休暇をとるのだが、
あわや酒場の女に絡まれ、従軍看護婦となったメアリーが
連れ戻しにくるはめとなってしまう。
デヴィットとジャックは軍に復帰し再び出撃する。
しかしデヴィットは『嫌な予感がする・・・』と言い残して出撃した。
その悪い予感は不覚にも当たってしまう。
デヴィットの機体は撃ち落され、彼は不時着した先で、独機を奪って脱出。
しかし彼の機体に照準をあてたのは皮肉にもジャックだった・・・
某映画評論家の評論で、
名優ゲイリー・クーパーが出演していることでも
しられる作品だが、彼自身はこの映画では
空軍のテストパイロットであっけなく死んでしまう役である。
その姿があまりにも切ないので当時、話題になったということなのだろう。
彼自身はカメオ出演といっても正しい。
この映画がサイレントであるにも関わらず、観やすいのは
ドラマ構成が現代に十分通じる程しっかりしている事が
あげられるだろう。
下手なTVドラマの続編映画なり、続きすぎたコメディの続編モノを
観るよりは、こうしたクラッシックもたまにはいいかもしれない。
何より驚きなのが、この映画が1926年に作られたにも
関わらず反戦のメッセージが込められていることだろう。
戦争さえなければジャックとデヴィットは友人同士で
いられたかもしれないというシークエンスが出てくる。
これ程昔に米国で反戦映画が作られている一方で、
その反対の映画も平然と作るのだから、わからない面は沢山ある。